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先日(3月下旬だからけっこう前だけど…)NHKの「SWITCHインタビュー達人達」の女子プロレスラーのジャガー横田さんと慶応大学病院小児科長の高橋さんの回を見た。
ジャガー横田さんからの「小児科医とは?」の質問に、高橋先生は「代弁者であること」と言っていた。
子どもが頭が痛いのか、お腹が痛いのか、キリキリ痛いのか、ズシンと重いのか…。
本人がうまく言えない症状を代弁して本人に返してあげる。
そうすることで本人も安心し快方に向かう。
そういう意味での「代弁者である」と。
生徒の「代弁者」であること
教育に関わる者もそうだなと感じた。
どこがわからないか、自分で質問できる生徒さんは心配ない。
どこがわからないか、どこで間違えるのかを自覚できていない生徒さんももちろんいる。
その生徒さんがどこでつまずいているのか、いま何を思っているかを代弁して生徒に返す。
その生徒さんの「代弁者であること」。
ある生徒さんが”わり算の筆算”が苦手でした。
桁数のすくない”わり算の筆算”はできるんだけど、桁数が大きくなると途端にできなくなる…。
もちろん本人はどうしてできないか、間違えるのかがわからない。
最初は私もどうして桁数が大きくなると途端にできなくなるのかわからず一緒に考えながらもがきました。
何回かどうやって解いていくのかを聞きながらやっていくうちに間違えるポイントがわかりました。
それをいろんな言葉で代弁して伝えて、
一緒に間違えずできるやり方を考えました。
それでできるようになったのが下の写真のプリントです!
まずは答えを書く場所で間違えるので、書かないところには「×」を書く。
そのあとも「どこ÷どこ」をするのかがわからなくなるので縦線を引いてどこまでをやるかをわかるようにする。
そのあとはいまどこの計算をやっているかわからなくなるので、わり算が終わったところは「大きな×」を書く。
そのやり方でできるようになりました!!
生徒さんがどこがわからなくてできないのか?
さらにはいまどんな気持ちなのか、思いなのか?
本人もわかっていないことも多いと思います。
勉強わからないところはもちろん、
いろんな気持ちの「代弁者」になれるように
これからも精進していきます!